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第2回 大店街を駆け抜ける
by みずは

 今回、第2回の放送では、私がロケの見学に行った時に撮っていたシーンの放送はなかった。残念!!そのため、今回のコラムでは撮影していた時のエピソード、というよりは、撮影見学の際に、注目すると面白いのではないかと思った場所をご紹介しよう。前回のコラムでは丸橋についてまりりんさんが書いて下さったので、今回はその手前にある大店街に焦点を当ててみたい。

 第2回の放送でも、ここ、大店街の風景が何度も登場する。朝の丸橋の風景、丸橋を背に人々が賑わう風景、そして、十六屋と雁屋のかけっくらのスタートとゴール地点である日本橋(=丸橋)を背に、観客が大勢いる中を清太郎と五郎八が走り抜ける風景は、番組をご覧の皆々様方にも既にお馴染みだろう。この、いつも人々で賑わう場所が大店街、今で言うところの商店街となっていて、町の中心だ。ワープステーションのスタッフの方からお聞きしたところによると、この風景は、大道具さんや小道具さんなど裏方さんが持ってきた道具を使うことによって、様々に姿を変えるのだという。例えば、撮影がない時は障子戸であるこの大店街の店の戸は、『人情〜』では羽目板が使われている。道具を加えたり、変えたりすることによって、そのシーンにふさわしい風景を作り上げている。

 私がロケを見学しに行った時、撮影していたシーンのほとんどが、この大店街の通りを使っていた。撮影中、露店の商品や、通りを歩く人々の持ち物や着物に注目して見ていると、シーンに合わせて季節感を出しているのがわかる。

 第2回の放送の最初でも回想シーンとして出てきたが、第1話にまどかが町娘の姿で日本橋を渡り、大店街を歩くシーンがあった。私はこのシーンの撮影風景を見ることが出来た。この撮影の時、NHKだったかワープステーションだったか定かでないが、いずれかのスタッフが「女まどかはこのシーンだけだよ〜」と、貴重な撮影シーンであることをほのめかしていたことを思い出した。本上さん演じるまどかの変身ぶりは本当に見事だ。この撮影の前に、蔵の前を走るまどかの男姿を見ていたので、鮮やかに女の装いをしたまどかに、本当に同じ人が演じているのだろうか、と不思議に思ったほどだった。そしてそれは、第1回の放送をテレビで見ても同じように感じた。…おっと、話の筋からそれてしまった。

 季節感の話に戻るが、まどかが江戸に出て来て日本橋を渡った後に大店街を歩くシーンでは、風鈴が売られている。だから、まどかが江戸に来た時は夏だったのだと推測できる。更に第1回では、清太郎が「今夜は蒸すなあ」と言ってふんどし一丁で寝るところ*からも夏であることが容易にわかる。

 さあ、今後も毎回登場するであろうこの大店街。皆さんも細かいところまで目をこらして江戸の町をとくとご堪能あれ!!

 

管理人註*季節(暦)について:お江戸あれこれ/宵待ちビビのいろはにお江戸*覚書『清太郎は暑がり?江戸の暦は謎だらけ』もご覧下さい