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第4回 撮影セットお見せします!
by みずは

 撮影現場を訪ねた時に、スタッフの“瓦版屋のおじさん”にオープンセットに行くことを勧められ、見学したことを以前レポでお伝えした。もの珍しかったので写真を撮ったと書いたが、放送が開始されてからその写真を今改めて見返すと、撮った写真と全く同じ方向で撮影が行われているシーンもある。全く誰もいない状態と、撮影用に変えられた状態、その比較をしてみると面白いのではないだろうか。

 例えば、今回の放送で1番わかりやすいのが、この写真(写真1)。清太郎がおまきさんに「あんたは何もわかってない」と言われた直後、まどかが走ったのがここだ。放送を見ると、わずか7秒ほどのシーンだが、このシーンには、人がいる。子ども達、腰掛けている女性、托鉢の僧、荷物を運ぶ人など、まどかを含めても10人いる。奥では火が焚かれて煙が見え、手前には俵を積んだ荷車がある。私が行った時はそれら撮影のために準備された人や物が一切なく、ただ、広いだけの江戸時代の町の空間がそこに広がっていた。その場に1人ぽつんと立っていると、錆びれて荒れ果てた村、ダムに沈む前の村に来てしまったのではないかとさえ思った。でも、そういうまっさらな状態を見られたのは、貴重なことだと思う。今、こうやって比較して間違い探しのように何があって、何がないかを見るのも私には楽しいからだ。

 それから、第3回でも同じ場所が使われているのにお気付きだろうか。まどかが、光畑様に頼まれた書状を持って、「亀戸町の伝次郎さ〜ん」と呼びかけ、光畑様の使者と子どもたちがシャボン玉で遊んでいるところを八兵衛の手下が横切るのもここの光景である。写真2は立ち位置を変えず、写真1と反対方向を向いて撮ったものなので、ビデオで録画された方は是非まどかが来たシーンと、子ども達とシャボン玉が映し出されているシーンの両方とこれらの写真を比較して頂きたい。

 

 第4回の冒頭で、おふささんとまどかが“まよひ子のしるべ”を訪ねるシーンがあった。その時に使われた“まよひ子のしるべ”がこの写真(写真3)の真中にある。
この写真は何の気なしに撮った写真で、何でこんなものがここに横たわっているのか、不思議に思った記憶はあったものの、とりたてて深く考えなかった。それどころか、この写真を撮った時、私は近付くことすら嫌で、なるべく遠くから撮った。ぱっと見た感じ、お墓だと思ったので縁起が悪いなあと思っていたのである。しかし、第4回の放送が終わった後にこの写真を見返すと、陰になっている方に“おしへる方”と書かれていたことに気付いた。まさか今回このようなシーンで使われていたものだったとは考えもしなかった。でも、こんなところにゴロンとしているなんて、いつから置きっぱなしになっていたのかな?(笑) このシーンも園内のどこかで撮ったのだろうか。撮影場所自体はわからない。

 開園時間待ちで1人ぼっちだった私。“瓦版屋のおじさん”に見学を勧めてもらえたことは嬉しかったしラッキーだと思ったが、本当のことを言えばオープンセットから早く逃げ出したかった。オープンセットに行く前に小澤氏のお姿をお見受けしていたから、1人で淋しいところにいるよりも、園内での撮影を見たかった。だから、今更だけど「人情〜」の放送を見るたびに、「これもオープンセットの中にあったのかな、もっとちゃんと足を伸ばして色々と見てくれば良かったな」と後悔の念に駆られながら見ている。 (笑) そうしたら、皆様にも、もう少しきちんとお伝えすることが出来ただろう。また行く機会があって、運良くセットの中を見せてもらえるなら、フィルムをいっぱい用意して行きたいな。「武蔵」などNHKの時代劇はここで撮影が行われている。「人情〜」でも他のドラマでも、ふと何かのシーンを見たとき、「あ、オープンセットの風景だ!」と気付いて頂ければ、私の写真も少しはお役に立てたことになるような気がして嬉しい。