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第7回 和一緒の絆のなかで
by まりりん

 真っ青な空の下、今回の撮影が行われたのは、昨年11月28日。遮るものが何もない現場で木枯らしがピューピュー吹く中、あちき達もその風景を見ていたのさ。

 清太郎がご隠居を背負い、大店街をまどかと共に、「ワッショイ!」と言いながら、歩くシーン。この時、あちきらは、ちょうど丸橋の向こう側から歩いてくる3人を迎えるような位置でずっと立って見てたんだよ。
とにかくじっと立ってても寒くってね、その場で足踏みして、なんとかしのいでいたのさ。お正月のシーンなので、雰囲気を出す為に、着飾った町人役のエキストラさんが、いっぱい。彼らのカメラチェックから始まり、次に3人で歩くシーンのテスト。そして本番。撮影に要した時間は、軽く1時間は超えていた気がするね。
 それが皆の衆が放送で見た、あの数十秒くらいのシーンに納まってしまってるんだよ。

 茶店でまどか、清太郎、ご隠居が、甘酒を飲みながら話をするシーン。
あちきらは、ちょうど3人から見て向こう側、団子屋の目の前にある長イスに二人腰掛けて、撮影風景を見守っていた。
 まさに、まどか中心のこの回。先のロケレポで、このシーンのテストの最中、監督からの一声、「まどか中心で撮って!重要なのはまどかです」(過去ロケレポ参照)という指示が飛んだというエピソードを話したがね、編集された映像も、その通り「まどか中心」になっているのがわかるさ〜ね。

 この監督の一声の後、小澤氏は何か言葉を言い、周囲にドッと笑いが起こったが、一体なんて言っていたのかね? 向こう側から見ていたわちきらには、そのセリフは聞き取れなかったが、その場にポッと火が灯ったような、明るく和んだ楽しい瞬間でもあったね。

 「人情とどけます」の撮影現場を振り返る時、今回7話の中でのご隠居の言葉、「和一緒」という言葉でうまく締めくくられているな〜と思う。
 撮影はまさに、俳優陣、撮影スタッフ、美術スタッフ、ワープステーションのスタッフら、すべての人々の和が一つとなって、一つのものを創り上げようと、人々が輝いていた瞬間であった。今回、その瞬間に立ち会えたのは、光栄なことだった。

 今、あの時取った撮影見学メモを見ると、文字が震えていて、なんだか象形文字のようでいささかおかしい。が、あの時は二人とも寒さとの戦いでもあった。
 このコラム、及びロケレポート掲載にあたり、我々に様々な情報やエピソードを話してくれたワープステーションスタッフ、ガイド役の水戸黄門さんと受付のおじさんのご協力なくしては、このコラムを書くことはできなった。この場を借りてお礼申し上げる。
 そして、忙しい中、校正を担当して頂いたゆうNYさん、WEB上の掲載をしてくれた、当サイト管理人、とさんにも感謝の気持ちで一杯だ。
 そして、このつたないコラムに目を通してくれた、皆の衆もありがとさんよ。

 これで、まりりんの回は終わりだよ。このコラムも様々な人の手を経て、web上掲載を経た、「和一緒」の賜物なんだ。人は一人では無力なものだ。けれど、たくさんの人々の想いや力が一つになったとき、それはとてつもない物を生み出す。

 今でも目を閉じると、撮影風景が鮮やかに蘇る。台本に真剣に目を通す小澤氏の姿、細かな装飾の準備に奔走するスタッフ。あの頃は木枯らしが吹く冬であった。
 時はいまや春。今日の筑波の空は澄んで冴え渡り、美しい筑波山が聳え立つ。
「ハイ!本番・・・・」「カ〜〜〜ット!」

あの頃の空に続くかのように……。