No.1 サッカー、ブラジル国民 ワールドカップに熱狂・20
de dezembro de 2002
ブラジルはサンパウロに住みだしてからはや7年目。移住当時は毎日毎日がカルチャーショックだった。7年経った今でも、日常の失敗談はつきない。でも、この地球の裏側で毎日精一杯生活しているのだ。
さてさて、時期はクリスマス。話題はクリスマスではじめようと思ったのだけど、残念ながら手元にアップする写真がない。「では、写真を撮りに出かけようか、、、」と気楽に町でカメラなど持ち歩けないのがサンパウロ。強盗に「襲って下さい」と宣伝して歩いているようなものである。ビデオもしかり。なので、車を誰かに運転してもらいながら、時と場所も考慮して、車の中から流し撮りしなければならないのだ。治安の悪いサンパウロで暮らしていくには それなりの自己防御が必須なのだ。 というわけで、まずはブラジルといえば、、、というところから始めようかな?
サッカー、サンバ、カーニバル、アマゾン、リオデジャネイロ、イグアスの滝、なんてのが有名だろうか? 今日はまず、サッカーから、、、やっぱり、今年のブラジルの話題といえば、サッカー。なんといっても、今年のワールドカップで優勝しちゃったもんね。わ〜〜い、世界で唯一5回も優勝しているのだ。 ペンタ カンピオゥン!!! 前々回のアメリカ大会では決勝でイタリアにPK戦で勝って優勝したというドキドキハラハラ優勝があり、前回のフランス大会では 決勝まで進んだので、「よし、二年連続優勝だ〜〜」と国中浮かれていたら、フランスに3対0でボコボコに負かされてしまい、国民のブラジル代表への失望は大変なものだったのだ。そして、今回の日韓共同開催。南米の予選では負けまくっていたので、ブラジル国民は誰一人として期待していなかったのに、優勝。そりゃ〜もう、ブラジル国土は熱く燃えたのである。
さて、私は日本に住んでいる間はサッカーには何の興味も持たない人間であったので、ブラジルで始めて経験した前回のフランス大会のときは、もうカルチャーショックだらけで、顎がはずれそうになった。
何といっても、ブラジルの試合が放送される時間は誰も仕事をしないのだ。銀行もお役所も公に閉鎖する。学校も授業なし。決勝トーナメントに入ると、次の試合が何時になるかわからないので、勝ち進んで行った時点で取引先にアポのキャンセルを入れる。先方も当然サッカーの試合を見たいから誰一人として文句を言わないのだ。それでもって、友人宅等に集まって、応援するのである。それぞれ家の窓からはブラジル国旗が垂れ下がるし、、日本人である私にとっては、「あのね、たかがサッカーの試合でしょ、なんで銀行がシャッターおろしてしまうわけ?? 一体なんちゅうー国なの!!」と憤慨したものだ。
ところが、「郷に入れば郷に従え」。仕事が出来ないから、やっぱりサッカーの試合をみるのである。そうすると、面白い。ブラジルが点を入れるたびに町中で爆竹が鳴り響き、花火があがり、人々の雄叫びが聞こえてくるのだ。この、一点入れる毎に花火があがる、、というのも日本人には理解しがたいが、もう7年も住んでいると、のどかな日曜日に「ウォ〜〜」という叫び声が聞こえ、花火の音がドンドンすると、「あ、今日はサッカーの試合があるのだな、、」とわかってしまう。(国内リーグでもみんなの盛り上がりは凄いものがある。日本で阪神が優勝して道頓堀に飛び込む感覚と一緒ね。)
さて、私にとって、今年はブラジルで経験する二回目のワールドカップ。もう、ブラジル人になりきってしまったのだ。今年は時差の関係で試合が夜中の3時半、朝の6時または8時半に始まるという事情があったので、試合のある日の午前の仕事は自主的に全てキャンセルし、家族全員にブラジルのユニフォームを用意。3歳半の息子はもちろん、犬にまで着せたのだ。ブラジル柄のバンダナ、ブラジル国旗、黄色と緑のブーブー大音響を出す鳴りものまで買い集め、準備万端で試合を楽しんだ。夜中の4時であろうが、ブラジルがゴールすれば、ブーブーならしまくる。誰も文句をいう人はいない。だって、みんな起きて、叫びまくっているのだから、、
そして、とうとうドイツとの決勝に勝った30分後、家族全員でサンパウロで最高に人が集まるパウリスタ大通りまでお祝いに行ったのである。なんと、家から歩いて800mの所(すごく便利な所に住んでいるのだ)。みんな、郊外からも車で駆け付け、サンバを演奏するグループ、踊りまくるグループ、のんびりと見学がてらあるくグループ等思い思いの優勝を味わったのであった。
ワールドカップで優勝した瞬間をその本国で味わえるなんてのは、一生に一度あるかないか、、とってもラッキーだったな、、楽しい楽しいワールドカップ開催期間。4年後が待ち遠しい。 |